・『人と馬車と必然』
この6本の短編ノンフィクションは、カナダで知り合った5人にスポットライトをあて、彼ら彼女たち
の人生を短編の文章で表現したものです。書き始めた時はぼんやりとしか見えなかったものが、書き終える頃には、はっきりとその輪郭が
見えてきました。それは6編で1つの作品として成立するようになることでした。そして馬車の振動が常に聞こえてきそうな、そんな作品
になりました。
この作品は98年11月から12月に渡って、トロントにある「The New Canadian」(現在廃刊)という日系新聞に、日本語と英語で6週間
連載されたものです。記念碑として、思い出として、そして人の道標として、この文章が存在してくれたらとても幸せです。
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・『大空の下の断片』
カナダから帰国後(2000年)、少しずつ書きためた文章をまとめた作品です。多数の出版社に原稿を送
りましたが、採用されるにはいたりませんでした。しかし、自分自身の中では1歩も2歩も前進したような心持ちです。
第一編は、『名もなき名』という日本人への帰化申請をした青年の話。第二編は、『鼓動』という拡張性心筋症を患っている男性の
話。第三編は、『頂の霞』という岐阜県の御岳山にある小屋番の話。第四編は、『大空の下で』という名古屋のホームレスの話。第五編
は、『大空の下で・その二』というホームレス取材第二弾、ある宗教団体の話。第六編は『大空の下で・その三』というホームレス取材
第三弾、ホームレスから更生した男性の話。第七編は全作品を集約した『大空の下の断片』、全六編から見えてくる人や社会を考察した
ものです。
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